【首里観音堂と合掌犬コナン】琉球王国時代から現代まで沖縄を見守り続けてきた寺

首里観音堂

琉球王国時代の歴代王たちが国の安全を祈願・参拝するほど歴史ある寺院には、合掌をする犬「合掌犬 コナン」くんがいるという。数々のメディアでひっぱりだこだったコナン君を追って、首里観音堂にやってきた!

●通称「首里観音堂」。では正式名は?

首里観音堂は1618年に建立され正式名称は「慈眼院(じげんいん)」で、首里観音堂(しゅりかんのんどう)は通称だそう。ウチナーンチュはみんな通称が正式名だと思っているかも!

 寺院の創立縁起は、琉球王朝時代、佐敷王子(のち尚豊王)が人質として薩摩に連れて行かれた際、父・尚久王は息子が無事帰国できたら首里の地に「観音堂」(観音様をお祀るお堂)を建てることを誓願されました。その後、無事帰郷したので、1618年、首里の萬歳嶺という丘(高台)に観音堂を建て、その南に、慈眼院を建立しました。1645年より毎年、琉球王国国王が国の安全を祈願・参拝するようになりました。
 また、当時、琉球王国は貿易(航海)が国の中心であり、首里の萬歳嶺という丘からは視界が開け、那覇の町・港・海・空を一望でき、渡航の安全・国の安全を祈願するのに最良な地でした。

首里観音堂HPより抜粋

現在は、県内各地より家内安全・交通安全・旅行安全・健康祈願で参拝する方々が訪れているね。

●広い境内で一息

山門(仏教寺院の正門のこと)

境内は比較的広く、琉球王朝時代を感じることができる赤瓦や琉球石灰で作られているよ。沖縄らしい寺院だね~。
梵鐘(ぼんしょう)は毎朝時刻を知らせるために鳴らしたり、除夜の日には108回撞いていて、その総重量はなんと2,000kgで沖縄県内最重量の梵鐘らしいです!

おすすめは、見晴台!高台にあるため那覇市内や海が見えるので、近くのお店でテイクアウトしてこの見晴台でひとときを過ごすことはとても気持ちがいいよー!

●合掌犬コナン君をさがして本殿の中へ・・・

ご先祖様へお祈りやお釈迦様へのお祈りをする方々で賑わっていましたよ。

現在の本堂は、昭和55年に復建されたもので、沖縄戦で元々の本堂は消失したそうです。
お釈迦様の像は防空壕に安置して守り抜いたので400年以上前の仏像・釈迦如来像なのですが、行事の際でしか拝めることはできないとのこと・・・。

そして、コナン君は見当たらず・・・。お昼寝でもしているのだろうか・・・。

●おみくじ・御守・御朱印

御守りはたくさんの種類がありどれもかわいいです。特に絵馬は人気があり、マスコットのコナン君やシーサー柄は大人気のようですよ!

取材した頃は7月でコロナ禍の影響もあり、「御朱印」はお休みとのこと。再開時期は未定とのことなので、HPや電話で確認してから行くようにしてね。

●まとめ

琉球王国時代の王たちもこの寺院でお参りをしていたほど古い歴史のある首里観音堂。
貿易が盛んだった頃から、渡航の安全・国の安全のため参拝していたと言われています。みなさんも旅行や観光のスタート地点として、首里観音堂で旅の安全祈願を行ってみてはいかがですか?

ちなみに・・・
合掌犬コナン君は寺院にはいませんでした。巫女さんの話ですと、コナン君は高齢になったため自宅で余生を楽しんでいるそうです。残念・・・。
いつか会えるといいなぁ~。

●DATA
【名称】慈眼院 首里観音(じげんいん しゅりかんのんどう)
【住所】〒903-0825 沖縄県那覇市首里山川町3丁目1
【電話】098-884-0565
【駐車場】無料駐車場有
【HP】http://www.shuri-kannondo.or.jp/jiin.html

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