首里城の今~沖縄の心のよりどころ、首里城の復興を目指して~

2019年10月31日、首里城の正殿とその周辺が火災により消失してしまいました。世界中が悲しんだあの火災から2年が経ち、正殿復元へ向け動き出している首里城の現在を見てきました。2026年の完成を目指して復元中の首里城は、新しい「首里城めぐりコース」設け今までとは違った首里城をたどることができました。

守礼門(しゅれいもん)

守礼の門は火事を免れたのでいつもどおりの佇まいでした。この門を見ると首里城へ来たと実感します。「守礼之邦」は、「琉球は礼節を重んずる国です」という意味だそうです。

大龍柱補修展示室

火災後、この龍柱2体は残りました。
現在は展示室で静かに眠っていました。

奉神門(ほうしもん)周辺

奉神門はチケット販売所がある改札になっています。70歳以上の沖縄県民の方は入場が無料になっていました。
消失した場所は足場が組まれていたり、立入り禁止になっていたりと火災がいかに大きかったのか入口で実感できます。

正殿周辺

奉神門をくぐるとここに正殿があったのかどうかさえわからないほど、あの大きな建物が丸ごとありませんでした。唯一、床の紅白塗装が残っていたのでここが正殿があった場所なのだと記憶が一致しました。そしてしばらく立ち止まって動けなくなり、気づいたら涙がこぼれてしまいました。

焼け跡から、正殿で使われた材料が沢山残っていてそれらを展示していたり、正殿遺構や復興展示室など重要な文化財を見ることができました。

東のアザナ(あがりのあざな)

城郭の東側に築かれた物見台で、標高140mあります。那覇市一体を360度見渡すことができるので、最高のビュースポットです。首里城公園も見渡すことができ、現在の工事進捗状況が一目でわかります。

まとめ

琉球王国の政治・外交・文化の中心地として威容を誇った「首里城」。そして沖縄県の象徴としてそこにあった世界遺産は今、2026年の復元を目指しています。首里城を失った私たちは再度心を一つにして、一人ひとりが復元へ向けできることをやっていきましょう。

首里城の情報
施設名首里城公園
住所〒903-0815
沖縄県那覇市首里金城町1丁目2−番地
電話番号098-886-2020
開場時間9:00~17:30(有料区域)
休場日7月の第1水曜日とその翌日
駐車場有料
HPhttps://oki-park.jp/shurijo/