《対馬丸記念館》夢と希望を奪われた犠牲者の視点から戦争と平和を考える

対馬丸記念館は、対馬丸事件の犠牲者の鎮魂と、子どもたちへ平和と命の尊さを伝え、事件を正しく後世へ伝えるために沈没から60年目に沖縄県那覇市若狭に開館しました。犠牲者の数は判明しているだけで1484人、このうち約800人近くは子どもだったようです。被害の全容は今もわかっていません。

対馬丸の沈没から76年となった8月22日。毎年『対馬丸』の慰霊祭が開かれます。今年は新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大のなか規模を縮小し「小桜の塔」にて執り行われる予定です。

新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大予防のため「沖縄県緊急事態宣言」が発令されており、対馬丸記念館は現在臨時休館中です。2020年6月取材時の記事を掲載させて頂きますのでご参考になれれば幸いです。

■利用案内

入口は階段を昇って2Fにあります。
1Fの出口からエレベーターがあるので、階段の昇降が困難な方は1F出口のインターホンにて職員が対応してくれます。

入ってすぐに受付があります。こちらで入館料金を支払いします。大人500円、中高生300円、小学生100円、団体(20名以上)は10%引きとなっています。

2階展示「対馬丸の出航~撃沈」

順路の案内版がありますので、順路に沿って見学するといいでしょう。

こちらは、対馬丸の航路図、米軍の記録を展示しており、対馬丸が撃沈されるまでの経緯がわかるようになっています。

2Fは常設の展示物のほか、対馬丸についてまとめた映像も観ることができます。

1階展示「沖縄の学童疎開

階段で1Fに降りて展示物や映像を見学します。

戦争が激しくなりお年寄りや女性、子どもを田舎に避難させる「疎開」についての展示になります。
那覇市の8校の学校生徒や県内各地から集まった一般疎開者を含め、合計1,661名が乗船したといわれています。

1階展示「犠牲者の名前と遺影」

犠牲者の遺影と、残された数少ない遺品が展示されています。
犠牲者数の数に比べて、遺品や遺影がとても少ないですが、家族や友人を失った方々との大切な思い出でもあります。

■まとめ「対馬丸を平和の道しるべに」

毎年6月には「小桜の塔」の清掃活動や対馬丸の劇を通して戦争の恐ろしさと平和の尊さを学ぶ平和学習が行われているようです。何の罪もない子どもたちが戦争という恐ろしい争いで犠牲になりました。二度とこのようなことがないように今を生きている私たちは何ができるでしょうか。平和について改めて考えてみましょう。

※見学は約30分~1時間で廻ることができます。
前途のとおり、2020年8月22日現在は緊急休館となっておりますので、再開時期については施設へ直接お問合せいください。

【施設名】対馬丸記念館
【住 所】〒900-0031 沖縄県那覇市若狭1-25-37
【電話番号】098-941-3515
【開館時間】09:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】毎週木曜日・年末年始(12/31~1/3)
【入館料】大人500円/中・高生300円/小学生100円/団体(20名以上10%OFF)
【H P】http://tsushimamaru.or.jp/
【駐車場】なし(近隣にコインパーキング有)